ミルクか、ジュースか。
そういえばメルボルンに住んでいたときのシェアハウスには、
実家もファームで肉を愛している。
そんな彼女は植物性ミルクをミルクと呼ぶことをバカにしていた。
それはジュースだ!ミルクじゃない。
(例えばアーモンドミルクは、アーモンドジュース。)
これにまた、ベジタリアンのキアラがイライラするっていうのが
よくあるパターンだった。
シャワーを浴びていると、なぜかそんなことを今更思い出した。
自分の中で見つかった結論は
「住んでいる国が違う」だった。
自分が当たり前に思い描く、ミルク。
教育で言葉を知って当たり前にそれをミルクと呼ぶんだけど、
国が違えば言葉は違う。
私は日本で生まれ育ったからそれは牛乳であって、
同じものを指していても言葉は違うからミシェルには通じない。
私の言葉を理解するには
ミシェルは日本語を学ばなければいけない、
私の世界に一歩足を踏み入れなくてはいけないのだ。
いや、ちょっと何言ってるかわかりません。
ミルクはミルクです。
じゃ、一生ミシェルは牛乳を理解してくれない。
なんだか何を言っているのか分からなくなってきたけど、
そういうことなのだ。
つまり違う考え方の人の世界へ飛び込まなければ
一生その考えは理解できないということ。